子の骨は軽くて紋黄蝶は飛ぶ
落花生割れるお前と別れたい
冬夕焼いっせーのせで飛び降りて
火の用心明日より君は他人です
さん付けをやめたい ポインセチア買う
定刻の便で発ちます冬の虹
長袖の下の青痣冬の月
冬の月留守電に会いたいとだけ
鯛焼きは冷めてお前を抱いている
君宛の手紙が来なくなって冬
分かち合うフレッシュミルク 冬日向
一セント落ちてる基地の街の秋
ちりちりと兎の根付神の旅
曼殊沙華拳の傷はまだ熱い
早起きは遺伝のせいだ落ち葉掃く
赤とんぼ辞表の書き方をググる
月明り私と死ねと囁かれ
柿を剥く妻は私がわからない
長き夜の二歳児の言い分を聞く
湯豆腐と出世に縁のなき俺と
先客は親父と兄貴夜鷹蕎麦
爽やかに生い立ち語る施設の子
革命の後は小雪の降るばかり
線引きがされた世界の鰯雲
無月の狭間を歩く
秋灯下君は人形だったのか
履歴書に小さな☓をされて秋
クロッカス医師の優しさが痛い
落蝉が掃かれゆく
夜逃げする友と見ている遠花火
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