ういるすの啼き声 障子の震えてる
或る闇でコロナカムイの羽根拾う
透明に ういるす啼いた また啼いた
ぶらんこでいいまるをかく 夕べ いるかがきている
冬の底 仄明るいビニール傘のかぞく
ユニットバス 氷魚集まってくる首筋
遠くへ行けたウイルス 行けなかったパンジャンドラム
短日にずっと舐めてる 学生忌
院生忌 バンザイクリフにたんぽぽ植える
メキシカンミイラ ヴァギナに真白な布一つ
漁火に 本冷えて 本積んでも冷えて
凍て土に 生えた右足左足 また明日 神話を作ろう
誰も見ていないので耳から出した 野分
真空の1K 寝髪のさきひかる
ひらがなの かおしてのぞく ネオンだ りりり
!の上から国旗ふる 未明
自殺してまた戻ってくる 夕日 あざみ野
首の毛 嫐られ あざみ野 の唾液
巨きくて 空に触れ ない とこの〇
夏ぼこり吸ったからか メロンソーダ飲みたい
花火大きくてレジャーシートにも ほら
終戦日 彼女はヨーガに行きました
松は斜に構えてて 空腹で話す
船酔い 満月 見かけたくじらの卵
東京 貌貌 とおくで死ぬわ
石臼に 目覚め続ける 貌 蚕
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