国と国 争うことで 生き物は 誰も笑わず ただ泣き叫ぶ
どれほどの 勇気があれば 守れるか 食べる娘の 横顔見つめ
バッシューの 紐が切れたと 息子言う 見上げて覗く まつ毛の中を
自転車を 誰かが壊す 何回も 死ねと言われる ような怖さが
さつま揚げ できたて買って 出汁と煮る 娘と食べて こたつで笑う
雪は白 雲より近く 触われるし 踏んで固めて 丸められるの
空や海 鳥、花、月と 風と虫 みたいな力が おばあちゃんには
倒壊の 恐れある家 住む熊に 逃げてと願う 北極の果て
絶対に 自分の居場所 あるからと 雪柳 新芽 風にささやく
コンパスで 描いた円ほど 正確な 丸を誰かに あげたい夜は
空を飛ぶ かもめは一羽 翼まで 凍えて痛い 雲を目指した
電車には 運ぶ命が いつもある 時間通りは 奇跡だから
月見上げ 空の広さに ほっとする 息を吐く分 自分を減らす
ついていい 嘘はやさしい 想像を 相手が笑う そういうことを
秒針が 動く度 今 重くなる 身体の中に 夜を引き込む
どの穴に 隠れて寝よう れんこんの 雨が上がった 鳥が笑った
詩
俳句
川柳
短歌
アフォリズム
全種類