貧相な語彙を啜って生きている
自販機の百円コ-ラを意味もなく 買ってしまって立ち尽くす夜
幸せに暮らすことしか許されない ジジババさまの不幸な生活
読めない字をただ 愛してたあの頃と 読める字だけに 閉じこもる今
ふと冷えた窓辺が青く燃えていた ピカソが描いたあの錆びた青
ひとはみな なんて今では言えないね 逢坂の関も壊されちゃったし
夕焼けを固めただけの飴玉が いやに光って僕には眩しい
覚えれば覚えるほどに窮屈な 人の世界はなんと難儀か
町並みもテナントも みな変わってりゃ 何も感じることなどなかった
ぼくらみな悪いことばに騙された 我慢するのが大人じゃないや
街灯の燈火がやけに揺れ流れ 灯篭のよう 八月が来る
定型に囚われながら 定型に囚われられない 心を描く
情報の海に流したあの記憶 ふとすればまた波打ち際に
大人には僕らの声も蝉時雨
「活動家」僕らの声を悪めかし 動きを縛る「一般市民」
箱庭に口と耳だけ持ってきて 言葉をつくる言葉もあそぶ
全長は地球メ-トルサ-キット スタ-ト地点に雨粒並ぶ
鯉のぼり食用ならば大味か
柏の葉行者にんにく同じ味
人間は呼吸をしたら死にます そのうちいつか
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