はめ殺しの窓から落ちる陽に猫の 毛並みは海のようにざわめく
乾杯にありとあらゆる声が揺れ メメントモリの響きを溶かす
ぱちぱちと薪は夜どおし軋みつつ ささくれ痕を浮かび上がらす
ランドセルの内に溢れた海のこと 思い出すたび胸のひらける
何人も犯すことないから夜に 念入りに折り紙を尖らす
種のある果物は好きになれない 人の頬にもひかりのぬるさ
テーブルを透かして光る紫の ゼリー泣かずにティッシュで包む
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