艶やかごっこ、死化粧
会話のない深夜高速午前2時 多分僕らはここで生まれた
車窓には都会の明かりの朧げな 光に今にも消えそうな僕
火のない世界を煙で満たす午後
春雨が世界を叩く 君だけが私に傷を残してくれた
かなしみとは 翼を失くしたことではなく それを忘れて空を見ること
世界から 水平線を引き抜けば スコールみたいに落下する空
恋文みたいな風が吹く午後
星の永遠について語れるのは 数えたことのある人だけだよ
真夜中はステージ4の僕たちに 唯一残った延命装置
小説の伏線みたいな顔をして 海岸線に君がいた夏
ボーカルが死んだ それから少しだけ 名曲みたいになった夏歌
季節は4 信号機は3 恋は2で 今日も僕らは まだ1のまま
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