運ばれた 娘の明日 霧雨と 新幹線で 眺めた寝顔
伸びた分 切った髪なら 風通る 湘南に貝 拾いに電車
カーテンを 祖母が残した 布で縫う レース 曲線 ワンピースかな
揺れてなお ロールケーキを 頬張った あれからずっと 被災地想う
細い月 空から見張る 地球には 優しい人は いないからずっと
ガスマスク つけた山羊いた 実験で 戦争これは ありえないから
真夜中に カップ麺 炒飯 分け合って 娘の指見る まつ毛の先も
ジャケットを 一枚脱いだ 心地よさ それを誰かに したいと思う
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