蛹「わたし昔は 天文学者になりたかったの」
願い事なんて本当は意味無いよ 星が降るのは風が吹くから
裏庭でひそひそ話ズッキーニ
昼も目立つ夜も目立つ白黒熊
ミルクセーキ なんだかどきどきする心地
白い髪を ミートソースで染め上げる
ボーダーを着て春色に車海老
背の順で整列しているにぎり寿司
湯船では人間やめて液体に
池の中旋律奏で四分音符
そよ風に吹かれ丸まる ヘ音記号
鍋底から我先にと立ち上る 泡
午後三時ちょうどを おしらせする尻尾
青空の青さに負けてしまうから 花たちは青以外をめざす
三百年後の彗星はわたしかも
その穴に隠すはなにか 五円玉
千年の秘密を隠し八重桜
砂嵐の中のひとたちはどこへいく
夏の影背比べして誇らしげ
春風に洗濯物が逆上がり
顔はもうおぼろげだけど 変わらない声で 語りかけてくる書き文字
太陽というストーブに 集う惑星
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