明日もまた 自死した友を思うだろう 僕の故郷にコアラはいない
ささくれで血が出るような春の月 投錨する舟 未知の前触れ
赤くても、月は月だと言えること 色だけが僕に落ちていくこと
いつか血が 細いぼくらを抜け出して 怖いおばけをたべますように
似合わない 派手な下着をつけてきて 右の乳首を溶かすことわざ
まばたきがやけに鮮明に見える時 ああこの人も死ぬのだと思う
精神は遅れて成長しないまま 背骨が食パンのように膨らむ
悲しみを胃に残したまま僕たちは まるで静脈だけの生物
詩
俳句
川柳
短歌
アフォリズム
全種類