熱燗で 宇宙と 握手できました
パエリアの パは 春を待つタイプの パ
年越の首都高明るさに続く
去年今年充電器にもある個性
雲踏むと底が抜けます日雷
母国語を柚子湯に溶かす そんな夜
コーラを飲んで コーラを飲んだ 私に
月がDかっこよく言えば上弦
大さじの雲ちと煮込みすぎた月
綿虫の空が大きく暮れてゆく
なんでかと言うとねあのね あっ花火
マニキュアの落とし残しが 九月だな
クルトガを分解してて夏終わる
向日葵のどう見ても複雑骨折
校庭は芝で裸足がよく光る
旅人はたとえば秋の風たとえば
店先のダリアこれから住む故郷
バナナ剥く 次元が変わったりもする
バレンタインデー 白米がうまいうまい
新緑のひときわあたらしいところ
とりあえずおでんから始まる電話
冬眠の全部が星に好かれてる
歌うとき小指は夏の月を差す
日傘してしない人らを追い越して
アイスクリーム 痛い優しいそんな風
アイスコーヒー 飲んでるこれもまあ私
夏の海までもその後も無言で
いわば今日は画鋲みたいな暮の春
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