玄関の花瓶なのです いちどだけ 冷やし中華を食べてみたいです
雪が降るように 汚れていった父の部屋
レモンを冷蔵庫に閉じ込めて 寝ないで勉強することを誓う
もし生まれ変わって 青空なんかになったらどうしよう
雨の季節になればいい アップルパイをどんどん焼いた
転校が決まった子は 理科室みたいに 不思議な匂いがした
わすれものは サメになって泳いだ。 教室中が おとなしくなった。
甘夏をむいて夜を迎える。 星の数がわかるようになった。
藍色の風が いくら誘っても ぼくは 髭を剃ったりしないよ
抱いてたら グレープフルーツは 卑しい、妖精の姿になりました。
飛んでった てんとう虫を探します。 バスケ部を休ませてください。
わたしがクラゲでも 枕を半分くれましたか
さびしくて 草木にくちを塞がせたふりして 洗う 四月の食器
海で犬に会ったら わたしの魂です、 焚き火にあてて 消してください。
ぬくいのにどこか冷たい蛇の舌 みたいな風が吹く 春告げて
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