四大で硬貨みたいに傷だらけ つみたてNISA やめて いますぐ
凶暴になってみたい そのあとは 天をつらぬく塔になりたい
試みに切っ先を目に向けてみて 二十二歳の熱源さがす
「あらかじめ失われた」 で括られて トースターから救いだすピザ
情念が無いと言われて傷ついた 夜にちらつくコロッケそばだ
風船がはじけて空に色めいて 思考のすごいやつのすぎゆく
掌底で蚊をやっつける 村山富市はいま九十八歳
伸びをすれば肋骨が浮く半身に SDGsを抱きしめている
きらきらのすね毛が 朝日を浴びに浴びて そのまま滅ぼしてほしかった
二次性徴を 呪いみたいに言っていた 教師はすごく人がよかった
川べりにほどよい熱があって そのゆるいうねりが俺にも見える
ひとひらの川面に落ちる雪たちの その温度差の他愛もなさを
詩
俳句
川柳
短歌
アフォリズム
全種類