振り切って渡った横断歩道には 桜が降っていて斜め読みする
書き留めたらそれっきりもう 思い出としてのかなしみ 君は、かなしみ
月曜が月曜であることの方が 大切だったころの紫陽花
たりない、と花弁みたいに笑う 君がふっとくずした体育座り
ともだちになりきれなくて触れる とき指にわずかにつける生唾
見渡してそれが海だとわかるまで てのひらの羽根みたいなふるえ
影に降る花を踏んだら影踏みが はじまって泡立つ夏の声
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