わたくしのいない屋根裏花の風
もう大丈夫 ここは地球の外だから 私から手を放していいよ
箸二膳雪の日の呼び鈴が鳴る
ガラス越しに小籠包を包んでいる 人の苗字も店主と同じ
透明な星に座れば向こうにも 鏡のように少年がいた
聖夜灯る病棟の当直室の ロック画面に子どもの写真
街灯が照らすそこだけ雪がふる
昼と夜の地球半分ずつあって その境目でパンを頬張る
冬の星最後に寄ったドーナツ屋
銀杏ちる夜の来ている構内を
キッチンカー来る木曜日秋の虹
飛行機の窓の明るい冬夕焼
水筒に注ぐ珈琲銀杏の木
数学のiは虚数を表すと 雨の日も混み合うニューヨーク
フライパンにバターを載せて 星月夜
小鳥来るペンを握ったまま眠り
響き合う階下の食器朝の虹
雨の夜は銀河からバスが出ている
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