風の強い日 待合室の 足元にひかりさす 小さくなった 母の背中
まさに うまれたての 仔牛が たとうとしている そんな君
駅が近づくたび ゆっくり流れる 夕陽の速度
窓から呼ぶ 街灯の明かり
雨の日。 砂糖2杯では 足りない。
新しいが 馴染むまで ひたすら 雨の音を聴こうと思った。
幼き日 ピアノの下に 隠れて 母の旋律を いつまでも、聴いた
キャベツ畑の トラックから 5月のサザンが きこえた。
なぜか 大勢より 独りのほうが 強いときがある。
細かな 春の雨を かき分けながら 郵便屋が 走る。
遠方からくる 母の 電車の音が 聴こえる
コウカキョウの 下の ポツリとした 心だった。
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