膝裏の小さい骨の奥底で 永遠になる初めての恋
心から叫べる浜は無くて秋
東京に恋置いてきて春の雪
ビニル袋にフェラチオの後の夜食
とびきりの服に 「脱がせにくい」しか 言われなかった夜のミルクティー
血が出るまで剥がし続ける かさぶたのようだ あなたを思い出すこと
八月の恋が小指を軽く咬む
会うなって言われたいから 会っている人と見ている三月の波
流れ星盗んだ本を読み返す
ギヤマンの擬卵が展示されている 向けられてみて重い性愛
愛撫まで許して青い恋でした
抱きしめてなお流星のような人
霞草笑ってほしいから笑う
夜が手を広げて待っている金魚
カーテンの丈が若干足りない窓 花火が昇る 精子みたいに
コンビニのシュークリームの まっしろなクリーム 鬱がすこし深刻
なみだなんて浴びたら 来世ほたるだよ
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