足場がひとつひとつ 組み上げられて春の空
春一番メキシコではそよ風となり
長葱の白い部分が寒そう
故郷での雪を知らせる発車標
琺瑯の薬罐の持ち手はしんと冷え
ふいに振るスノードーム 豪雪の街
瞼が重くなる新米がこぼれる
肺いっぱいに後悔の冬
神様に撫でられる冬の木漏れ日
故人しかいない映画を観てる冬
ゆっくりと歩くのが向いていると 知ったから君が消えた日は良い日
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