もう二度と来ない人だと 知っていてそれでも君を 迎えに行こう
死にたいと泣いて 死にたくないと泣き 静かに濡れてゆくヘッドフォン
どこぞやの誰かが撮った君の写真 そんなに無邪気に笑う君だよ
マスクメロン食べたことなど ないけれどアイスの味で話を 合わす
したことのない潮干狩りの 思い出が夏の隙間にゆっと 立ち上がる
多嚢胞性卵巣症候群ですと 名前が付けられて 私のからだはまた遠ざかる
無理をして話さなくても良いと 言う無理をしてでも生きてる僕に
歌わない小鳥をそっと抱きしめる (歌えなくても)(歌わなくて も)
僕のため泣いてくれるのは 僕だけで精神薬に夕陽を見せる
もうそれで叱る人などいないのに アイスは一日一本までで
精神科の空気清浄機日を浴びて 静かに光る白いはつ夏
小雨降る展望台に登る ほらあすこら辺が象の見る夢
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