春のかぜ ひよこのまわりで 大はしゃぎ
春の陽を飲みこむ 枝のしずく見て ぱちくりぱちくり すずめ驚く
朝 起きる 昼 ラーメンに 夜 スマホ 弱い私が最強 の私
風の音にまぎれて 祖母の声が聞こえた
大晦日 幟は すでに 恵方巻
落葉の 写生会 の様な風景 十二月
冬の雨 街から色が 消えていく
前かごに 榊を一対 十九歳
幻に なりやしないか 真っ赤な秋は
草むらに はずかしそうな ひがん花
大学は まだ夏休み 秋彼岸
不合格 枝豆しょっぱい もう寝よう
アレのあと アレレは避けたい 青写真
小の字を 昨日と同じ 小にする
地球は 愁嘆場を演じているのか
夏はここ すいかの種 もろこしのひげ
ひえひえの 便器で猫の 小休止
真贋を 舌で見分ける やまといも
んぼ できて もうすぐわたしは さくらんぼ
閉めとけや 開けておけや 春の窓
ひぐらしの ように転がる缶の音 今の季節を確かめる朝
音のない 国道 独り 春 あけぼの
地図にない 満開菜の花 見つけた日
たんぽぽの となりもたんぽぽ ぽぽぽぽぽ
朝の空には 物語がある
そうなんだ そうなんだ って言う 無関心
都会の入学式 見つけた つくしだらけの中庭 いい学校に きたかも。
花曇り 幼い母の 写真のよう
友人とのおしゃべりが ムクドリのおしゃべりに 完敗する
病床で 雨一粒を数えてる 暇
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