海からの風はやさしい衝撃波 どこまでが傷 どこからが糧
哺乳類ここにもいます 研ぎ汁は米より出て米より白い
ちゃぶ台を ひっくり返して飛び出して 車に轢かれて、それで死にたい
こどもらが 乗り去った銀のブランコが わぁん、わぁん、と揺れて春雷
少しずつ狭まっていくこの街の 余白に小さくサインを残す
ともびかり なんて言葉はないらしい でもこんなにも ともびかりしてる
今日のことは忘れてしまえ長靴が ぽくりぽくりと諭すやさしさ
星の声いつも聞こえないビル街が 光訛りで喚き散らして
生命線なんて最初に言ったのは 誰なのだろう祈りをこめて
反り腰の日本列島ちょっとだけ 腹突き破る関東地方
同じ雨に濡れたいコバルト逃避行
ドーナツを食べたら 胸がつめたくて れっとうかん、と呟く真昼
君に会うために前世は蟹になり 食べられる側を経験しました
のりしろは命令なんだと思ってた だから背いたこともなかった
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