私より上手に社会の荒波に 溺れることなく溶けゆくわたあめ
生きるため子宮を取った母さんが 落ちた椿をずっと見ていた
秋刀魚の骨をまっすぐ残す人の シンカーみたいな箸の持ち方
点滅のリズムに合わせて瞬きを すればまだまだ緑の信号
花粉から始まる恋もあるんだと 君が常備するポケットティッシュ
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