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友だちは嗜好品という君を
殴る理由になりきれずにいる

暗がりで膝を抱えて泣く君の
心の場所だけ光が射してる

特別なメニューはやめて
寂しいし、
ここの子じゃない心地がするから

薄切りのかぼちゃを見るたび
何度でも虹の橋から
あの子が微笑む

カリカリのトースト
スープでびたびたに浸す矛盾を
抱き締めている

春の日に君の理性の敗北を
目の当たりにした
僕じゃだめだった

初恋は情緒の進化と言うけれど
僕の理性の敗北でもある

雨粒とおんなじ音した銃声は
画面の向こうまだ降り止まない

親からのごめんを受け取る器が
まだ出来上がってないだけだよ
無念！

道端の緑のような君でした
何を見たって思い出すほど

ゴール前
デッドヒートを演じても
メリーゴーランドみたいな日々

つい癒し損ねた傷が沼となり
こんなときに足を引っ張る

善人が先に死んでいくのなら
邪智暴虐の君のままでいて

出来合いのスタンプラリー
集めても景品は多分
幸せじゃない

夜の色
教えてくれたあの空は
故郷と名乗り遠くへ消えた

スキップのリズムで
宇宙は広がって
君が僕から遠ざかっていく

役立たずだから
愛するより他に
使い道はどこにもなかった

理想と触れれば
ほどけるホログラム
私の味方は私だけだった

向かい合う歯列眺める
たい焼きは頭から派の君と逆の僕

知らぬ間に
君のヒールを折ったなら
背負って帰る道もあったね

そういえば
「ココア、コップで淹れてそう」
あれはギリギリ褒め言葉ですか？

傷口にラメをまとって
「かさぶた」と微笑むあなたは
いつか星になる

来年の僕が生きていけるよう 
コートに500円玉を仕込む

ばかだよね
失恋ソングで感じてさ
君は泣いてた ばかは僕だよ

イニシャルが絡まり
身動き一つ取れないで
君が来るのをここで待ってる

いい人になりたくて
いい人のフリしても
まだ尚なりきれずにいる

なにもかも手遅れのまま春が来る
冬に紛れて雪と解けたい

瘡蓋にラメをまとって
泣き止んだ君は原石
ずうっと無敵

いつのまに
大人のふりをしてたこと
忘れた頃に大人になるのか

他人様にお見せできない前髪と
はにかむ君をみんなに見せたい