短冊に 描いた夢の 星の数
兄を待つ 妹の手をとる お兄ちゃん
雨に濡れた雫の子 天から聴こえた詩を鳴く。
雨粒に 言葉滲んで 薄れてく 微かな匂いに 惚れてゆく
聴こえくる 星がねている その子とは あの子の聞くも 涙こらえる
目覚めたら 一日の音 鳴り響く 今日も朝日は 心を照らす
乱雑に 置かれた隅に シャーペン
進路先 見えぬ不安で 読むニーチェ
風吹かれ 流れる川に 散る桜
ゆっくりと 耳をすませて 春を待つ
習い事 近道に 玉縄桜
祖父母から 持たされ帰る 知る柚子湯
帰り道 花火の音が 聞こえる夜
秋初め 箱根を走るロマンスカー 車の中で にぎわう家族
合唱に 気をとられる 別室登校
鈴虫と 泣く私には 霞む月 転んだ傷に 沁み入る涙
詩
俳句
川柳
短歌
アフォリズム
全種類
完全一致