はあちゃんは ご先祖さまと遊んでて 祖父が慌てて過去帳開く
泣きじゃくる迷子が 姪にだけ見えて 副住職の読経始まる
曾祖母が 毛糸の帽子編みおえて 子ども食堂まで歩いてく
じいちゃんが ホワイトデーを思いだし 月見るふりしコンビニへ行く
じいちゃんに聞こえるように 神棚へ挨拶するときっと叶うの
お昼寝をしているふりを してるうち 組で一番熟睡してた
るなちゃんはかぐや姫です 怒られて月に戻ると笑っています
曾祖母が今日は曇ると予言して 編んだばかりのマフラーくれた
板チョコは千円で良い 先輩が フェアトレードを支持する夜は
時そばを聞いた直後に 友だちへ 飴を多め分けた姪っ子
気に入ったお守り握りだるま撫ぜ チャイルドシートで般若心経
神仏は大切だけど じいちゃんを敬う方が ご利益がある
だるまさん 世界平和に 給料アップ試験合格 得意分野をお教えねがいます
清貧を寺に要求する友が 拝んで入れる五千円札
欲しいもの 描いて窓辺に置いておき 五歳の魔女がお手伝いする
パパだって 料理楽しむ権利あるけど 片づけをママに頼んだ
貧乏といってもやしを買う人へ 「リッチな友の好物ですぞ」
僕術芸は 計 も 数 算 芸 る し 術 で 6が生じて叫ん
推薦を競いあってた親友が おめでとうってハグしてくれた
曾祖母が和歌三神を唱えると 縁ある神がまたふえていく
お日さまは命を焼いてすごしてて 燃やさなければ生きていけない
短冊をツリーに結び スーパーでお参りさせる イブは不思議だ
クリスマス少し延長しませんか 値引きの札が落ちこんでます
予定ない人が集まるクリスマス 寺と神社もみんなで行こう
嬢ちゃんよ 自慢話はもうおよし お天狗さんが気づかぬ前に
片付けな 赤城の風がお通りだ 辛い記憶は道に出しなよ
水色のトナカイたちがやってきて イルミの国へ君を連れてく
湯たんぽの専用の鍋 曾祖母が 六人分も沸かしてくれる
よく見ても 顔のちがいが分からない ひな人形に微笑まれても
玄関にきれいに並んだぬいぐるみ 祖父の帰りをみんな待ってる
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