景品としての立場で 景品としての会話を模索している
一度だけ君が使った 歯ブラシの水色 洗面台に海鳴り
悲しみもあるにはあって お供えの紅茶に いつもの量のお砂糖
訃報を待っていて開花
できるだけ 高く飛ぶから できるだけ 遠いところで 見ていてほしい
靴紐を結び直している人の 膝の丸みに降りそそぐ春
春のポケットに去年の恋
恋かしら食欲かしら海かしら
詩
俳句
川柳
短歌
アフォリズム
全種類
完全一致