神様の手相を描くアルバイト
歩幅が大きいから春かもしれない
本当に着たい服着て 本当に聴きたい音楽聴いてから 寝る
月冴えて体温すべて愛になる
まだ蕎麦を茹でている母の鼻唄
引き渡し訓練の日の虚しさを 思い出してる最終列車
柚子胡椒 つけるつけない 死ぬ死なない
イルミネーションが 一番綺麗に見えるのは 記憶の中
今日だけは カメラロールもきらめいて
QRコードに迷い込んだ犬
私より年上っぽいモンブラン
ひとくちに祈りを込めて箸贈る
雪なんて見たことない君が歌う 雪の華 まだそのままでいて
ききてのつめきり ききてでできない
右手には長ネギのエコバッグ 左手には彼女の手
かあさんと二人で待ったきつね色
手探りで眼鏡を探す君の手が 枕元を鍵盤にする
みぞおちで涙の種を育ててる
おさなごの 生クリームの角みたく 触れるひとさしゆびの愛しさ
真夜中のコンビニ 熱帯魚を放つ
十月のトナカイの ウォーミングアップ
金曜日の メイク落としシートのきらめき
法則通りに動いている時に 感じるときめきを愛を呼ぶ
心電図のように波打つ降雨量 深呼吸して雲と語らう
またね未満 さよなら以上の恋をして 最後に好きな季節を告げる
風量を弱に落として秋畳
パーマかけ幼い秋と戯れる
炭酸のプシュ が聴こえて夏終わる
おやすみのスタンプ 既読ついていて 孤独の対義語知った明け方
夏のこと記憶している足の裏 砂浜、畳、日向の芝生
詩
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