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気まぐれに
暑かった夏は
どこへやら
街はもう
サンタクロースの影を感じる

秋の夜長と
宮沢賢治
ジョバンニがいたことで
カンパネルラは
きれいな１番星に

饒舌に
運転しながら
話す母
いつもボンネット
あいている

朝は簡単に
救えても
夜のほうが
とりこぼせない

朝靄のなか
走る君
弾む息は
どこまでも澄んで。

雨は降るものではなくて
鳴るものなのです

待ち合わせ
ふにゃっと笑い
駆けてくきみの
サンダル小指
あやうさよ

君に残る残像
優しいとこしか
思い出せなくて

君が命の言の葉を
たやすく出すことも
手放すことも
してはいけないよ。

ワタシの中で
存在つづける
グレー

刹那に浮かぶ
青い月
流れ星が落ちる前に

なかったことに
したくなかったけれど
君といたのは
偽りの楽園

今日の雨は
かぎりなく柔らかで
土に染み込む音がした

生きるって
おみくじをひくみたい
当たりの日
ハズレの日
今日のあなたはどっち

そういうのって
もういい
おなかいっぱい
蹴り上げて次へ

だくだくと
濁点で起きる朝
、と　。で１日がはじまる

春風を
ひるがえすように
悲しみを
ふわっと　舞ってみせる
ひとひらの花びら

朝起きて
風の音を聴いてました
なんとなく

春とはいえ
まだ肌寒く
コートの襟を
もちあげた

なに
くすぶってやがる
岡本太郎なら
今の私に云うだろう

好きな人を
思い出すように
ずっと朝日を
みていた

風の強い日
待合室の
足元にひかりさす
小さくなった
母の背中

夕焼けと
木立の中を
１つとばしで
乗る電車

いい子でいたい夜は
眠れない

色んなときがあるけど
心が寂しさカラ
引き返す
そんなときがあるね。

生きていくことの
はかなさを
何で操れば
良いのでしょう

ぽっかりと
心が
宙に
ういています

まさに
うまれたての
仔牛が
たとうとしている
そんな君

駅が近づくたび
ゆっくり流れる
夕陽の速度

窓から呼ぶ
街灯の明かり