するようにするまばたきを でたらめなあめがつらぬく しぬってあいず
少しずつ逃がして欲しい 彷徨えば残ってしまう窓枠の砂
どこからも切れますという 便利さをもたない身体 ガーゼをひらく
夕陽から生まれたような影だった ゆるやかに加速する自転車
焼き立ての角パンひとつ捕まえて 宇宙に伸びゆく夏の触角
心音になってしまって 流れゆく星の速さを確かめている
大切なものは誰かが取りだして 出口ばかりでできている箱
神様の売店だから気まぐれで 売り切れだった梅雨のフラスコ
麻酔から解かれて母の魂は ひらひらとひらひらと手をふる
心臓は林檎のかたち 酸性雨溢れるように散骨をした
やっぱりかレモンの水だ 夕暮れに君の横顔傾いていく
肺胞を摘まれるように やさしさを褒められている 明るい水場
きみの行くすべてが日向 もう合わぬ麦わら帽に 宿ったひかり
グーばかり出してはじめに 負ける子のグーが壊していく レゴの街
詩
俳句
川柳
短歌
アフォリズム
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