眠れない夜に聞こえる二重奏 母のいびきと父のいびきと
忘れたい恥の過去さえもろともに 才能なのだと抱きしめてくれた
かといって全然ねむくはないけど 冷たい足をこすり合わせる
この世界は何度きみを くすぐるだろう あたたかな陽が照らす日々
応援をさせてください 私には遠く遠くの憧れだから
ふ、と鼻で笑われたとき味わった 恥ずかしさでも君を留めず
レンズ越しモノクロームな 世界から 裸眼のきみは何色をみる
絶対にいい香りがする 髪の色まで有名なきみだもんなあ
未開封だから僕らのあいだでは 終わっていないことにもできる
姿勢から生き方までも美しい 風が吹いてもそこに在るきみ
ふわふわの未来へのせる 一歩目はシュークリームの ようなときめき
古いものは上書きされる べきなのか受け継ぐことは 愛すること
葬式の会場みたいな学校で 踊る少女ははなむけの花
緩急のつけ方がすばらしいねと、 批評家気取りのぼく視聴者
あれは夢、これは幻想。 悲しげにつぶやく君を 眺めていたい
あくまでも好きにさせちゃう いじらしさ強制だから 拒んでも無駄
星をみるために一人で息を吐く 夢まで遠く
期待には応えられぬと膝を折る 君の姿は祈りに似ていた
蝶々が髪にキスして飛んでいく 君の色香に惑わされたか
楽しさが手を差し伸べてきた時は 笑顔で握り踊ってみてよ
手を振って問題ないという君の 顔は全然ごまかせてない
無様でも歪でもいいから見せて 心のかたち、無加工のまま
冬の朝「君と家族になりたい」 の言葉に「うん」と返す寝起き
不器用な指先で踊るクラシック 誰が言おうときみはプリマ
せのびしてお日さまに手をのばす 君が夏みたいな花にみえたよ
変わらないものもあるよと 手をつなぐ変わってくきみ 隣に立つぼく
春がきて思い出すのは君のこと 輝きだけをここに残して
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