「問、ぼくを証明せよ」 という文字は 梅雨のあしたに滲んで消えた
君と会う日の心拍は 十点のテストを見せる日と 同じだよ
飲み込んだ 君が煙草を吸ったから ひさしぶりだと吐き出したいよ
明日など来ないでくれと願うくせ 君は未来に会いたいんだろ
あの人を蘇らせる方法は? 背負った本がやけに重たい
檸檬色 僕の視界を焼いたのだ 苦しかったね、噛んで砕いた
I LOVE ME 胸に描いた水色の少女は 液晶画面の彼と
夢をみた 呪った悔やんだ今日だって 未来のぼくは笑ってくれる?
おかあさん ママ おふくろと 変わる声 変わらないのは手に握る赤
貝がらで波とおでんわするんだよ 白い受話器に砂だらけの手
貝殻はどこかの海と通じてる それってつまりどこでもドアー?
あの頃に戻りたいよと言う割に 幸せそうな顔してるじゃん
一番に覚えた名前 「やまもとくん」 顔は知らない空席の主
恋敵との共通点は低身長 それ以外全て負けている それすらも
初雪に十五歳児がはしゃぐように 白肌の君にぼくは恋した
ぼくだって おまえにうまれたかったよ 紙ヒコーキに書いて飛ばそう
ぼくたちの未来は今日も不確かで 「解なし」に埋まるノートの余白
君のプロフィールが桜に変わる そうか、 君は巣立ったんだね
何もかももうつらいのだ ハックション ティッシュの山を踏み潰す春
君のつむじ 見えなくなった事実から 目を逸らすため半歩下がった
空の上で ジオラマの街を壊す夢 見たよ
みとめて、に きみの背中がもう見えない
先生の口は グッピー殺戮マシンです
学校という戦場で生き抜いた ぼくの亡くしたものは心です
チョコレート頬張るヤツに マシュマロを 今から貴様は我らの敵だ
詩
俳句
川柳
短歌
アフォリズム
全種類
完全一致