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対岸で叫ぶボクみたいなボク

死んだ人が描いた向日葵
その間　ななめ前
キミの首筋キスしたい

お父さんお母さん
お姉さんお兄さん赤ちゃん
指折り数える立ち位置はどこ

奏でる海峡沈む森
紙でできた高速道路

桃源郷は不十分だった

ネイビーブルーに絆されて
僕はすっかり上の空

最果て港で会いましょう
果たせぬことは知っている

ちいさい人を傷つけて
願うは明日天気になあれ

忘れてと言ったことを
忘れないで
と、思った

口癖だと言うなら
僕のものになって

名前忘れたけど手相覚えてる

朝焼けに絞って気付く檸檬の痛み

はなとはなくもとくも
戸惑う君に嘘ついた
何も持たない八月の朝

おはようおやすみ
いつかさよならだだんだん

バッタを助けたら
蜘蛛に恨まれた金曜日

死んだ細胞なんだって
髪と爪と口から出た言葉

新月の夜に髪を切る
満ちることは願わずに

喧嘩の理由は好きになった理由
辛くない麻婆豆腐

煮詰めたような熱帯夜
泣いて眠った小さいヒト

喧騒の夜に飛び込もうとも
手に移った生臭い香り

白い空虚を拾って明日へ託す
物語がひとつ終わるとき

勿忘草の花言葉
いつか旅立つ君に夢中

群れなす空に星ひとつ
明日は僕に会いたいと言って

小さな体に顔埋め
ひび割れた踵を撫でる
忘れた事忘れたと
雨音響く青い夕暮れ

グレーに揺れる空模様
行き先はどこでもいいの 
旅は君

パンツを脱いだら同じだよ
永遠に科されたんだから
アダムとイブが犯した罪は

挨拶だったさよならは
心で唱える呪文になった