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かんたんな言葉なら
分かりあえるのだろうか

青い空
ピンクの野花
墓標のように
吹き抜ける風に揺れて

正直でない私に
あなたは苛立つ

もういない父に
聞きたいことがある

赤鬼はひとりぼっちの暗闇に
カツンカツンと
光の照る
空洞を

明日の天気
今日の雨
私は何も気にしない
気にしていたら
生きては来れなかった

怒りのスパイスを振りかけた
私のピザを
召し上がれ

竹芝の3rdバーガーの
ざわめき
波の音に似て

あの人に見つめられるたびに
私は
すこしずつ枯れていく

暇がなくなった
私たち
無限の世界に
いく扉を
手に入れた

蝉が鳴き始める前に
子供たちが
目覚めるのも
待たず
去っていった

少しずつ少しずつ
準備はできていた
今朝のお別れは
静かに終わる

朝露のなごりもみせず
セミが鳴く
暑いから
散らかっている
わけでもなく

これほどの暑さを
子どもたちに
手渡すのか

お見舞いの朝
今日は祭り
目覚めぬ
母の笑顔

カフェのアクリル板が
なくなって
隣りの近さに戸惑う朝

去っていった神さまの
後ろ姿も見えません
独りぼっちになりました

無為に過ごしていると
思い込んでいる
生きてるだけで
十分だ

LINEのタイムライン
愛しかない
争いも憤りも
愛だった

旅に出る朝
心踊る
こうやって
この世界に
生まれてきた

どうしようもない朝ってあるよね
何が正解かわからないんだ

今日は晴れた
夢と現実がまざった
薄曇りの朝

私は死なない
高く上げてくれるものと
出会ったから

あなたが嘘をついたのは
あの人が嘘をついたのは
私たちが嘘をついているから

あなたをじっと見つめることが
十一年目に
やっとできました

咲いて、雨が降って
消えてしまった百合の花

鈍重なふくらはぎは
階段の邪魔をする
雨の水曜日

コメディをめざして
口角をあげて
歯をむいて笑ってごらん

お天気と一緒に
雲っているようだが
なんとかかんとか
刻一刻と生きている

骨折した指のマヒが残る
まだ一年
あのころとは違う私
痛みはもうない