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友だちになれそう
だってきみとぼく
どちらもひとりぼっちじゃないか

あの日から
自分らしさをできたなら
君との空もきれいと言えた

おむすびの海苔とお米の間には
愛情に似た空間がある

この先もわたしは闇のままでいい
貴方がひかり輝くのなら

美化された思い出たちが
鮮やかなまま僕たちは
色褪せていく

芋虫の脱皮
脱ぎたてのパンスト

沈んでく夕日があまりに橙だから
飲み干せずにいるポンジュース

嫌いになれないことが
いちばんの呪いだよ

ドーナツの背骨からかぶりつく
真ん中の穴は最後に食べる

陳腐な羅列を見つめる子犬
滑稽だ、と呟く

一生の溝を深めてばかりいる
そうやって私に呪いをかけている

いのちのはじまりが尊いのは
ふたりの揺り篭があたたかいから

ヒエログリフで書くラブレター

君のその困ったような笑い顔
僕だけのものにしたくなった日

淋しさをなくすためなら誰だって
いいのよ君じゃない方がいい

粉々に跡形もなく壊されて
自分以外の「何か」になりたい

優しさと独り善がりを間違えて
学んだままの大きな子供

それはそれは
さわやかな秋晴れでした
貴方が居ないことなど
気づかないほどに

摺り足が底から砂を出すように
夜更けを削りのぼる階段

飼っていた犬に似ていた藤袴
撫でたらないた確かにないた

パステルカラーの仔犬
心臓の音は虹色

真夜中のラーメンみたいな恋愛が
終わったはずの真夜中に居る

タピオカもスマートフォンも
星の夜も
いらないそんな恋をしていた

たとえば旧石器時代でも
あなたを好きになったと思う

ぼくらはちゃんと、
大人になってしまったよ