遮光にしといてよかったと 思えるような素敵な昼寝
焦げちゃった パンの無事なところだけ 無事ってものがあるとするなら
本気で自白させるなら ファミマのあおさ味噌汁ですね
首吊りが出来ない部屋の 角の無い机で刺繍ばかりしていた
羽の折れた鳥に食べられる虫 みたいに私に食べられる肉
大切なお知らせなんて 意味なくて 訃報を少し前に知らせて
湖が枯れてしまっても鳥は来て なんで来たのか忘れて帰る
文字に欲情し続けて 詩も小説もエロ漫画
君の足少し濡らした波みたく 五分で忘れる優しさをあげる
燃料の切れたライターの ボタンまだ重たいね
ホテルのシーツをぐしゃぐしゃに しながら正解の笑い方して
真夜中に散歩できない私でも 新月の夜は少し寂しい
私より脆いガラスが長生きなこと
恋の遺骸は天国で 高額転売されてるらしい
破壊力学で秀とって 僕を壊せるようになってよ
近未来では焼きそばを お湯を捨てずに作れちゃうんだ
過積載された命が走り出す ランドセルから何かはみ出る
重力を一旦忘れて 踊ろうよ。君が 就活始める前の
本音しか言わない鳥に なっちゃってピヨ以外 言えなくなってしまった
そういうのもう良いから 部屋にあるペットボトルを 代わりに投げた
本物よりも長命な 蛍光灯がまたたいて死ぬ
ハンカチが、落ちてる道に 続く水滴。
コピーアンドペースト繰り返して 星へ
三色団子は同じ味 双子はどっちも違う人間
読みさしの本に栞を挟む手を 海沿いを行く電車が阻む
動物の愛情として首筋を 噛んでそのまま歩いて行って
こち亀を読むのをやめて 見上げたら ほんと果てしがない麦畑
見たくない ものは見えなくなるでしょう 桜が降っててくれる間は
落ちても刺さることがない 優しい氷柱のワンピース
自治体の指示に従い昨晩の ガラスの靴は処分しました
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