旅鞄地に置いて手を村に振る
魔導書は贋作にして旅枕
他郷にも勇者の像や小鳥来る
天高し戦士臆病故強く
一閃が 防御展開など遅い
急がば眠る 旅銀尽きれば畑打とう
魔力比べて千年の差に跪け
誕生日祝う大きなハンブルグ
峡谷の川きらきらと岩を撃つ
蝶も蛾も行き止まりなら回れ右
夢で逢うこと形見を錆が蝕んで
未来予知させない未来 だから光る
まじないものろいのひとつ 土器に紋
口伝直伝花畑を出す魔法
ドラゴンに連れ去られつつ 馬車もがく
雨あがり魔力それぞれ色かたち
実があれば 見上げてみれば皆二月
雪の降る二月新潟似て非なる
さっきまで鳩が坐っていた二月
二階から目薬二月からやる気
寝ころべば鼻梁が暮れる二月尽
一月の打楽器隊が橋渡る
一月の羊一頭ずつ食べる
ストローにもうない十二月を吸う
十二月光まみれであっちゅうま
あの森の木が椅子になる十二月
十二月傘のいらない雨に濡れ
鳥園に亀も暮らして十二月
十二月の広告みんな紙吹雪
きらきらと硝子片掃く十二月
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