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君が走っていくとね


天国へ行くんじゃないかって
ドキドキするほどまぶしい

なんかなあ
なんだろなあ
なんだかなあで夕日
なんでかなあで満月
ダンダカダン

君は特別なんかじゃない
大人になるたび教わって
私は私を消していってる

大量生産の小ネジ
継ぎ足しの接着剤
同規格のハンドル

私は交換可能部位

冬のアレ
私の指がかじかむから
自分で息を吹きかける
アレ

マリンバの夜は
心が落ちてきて
コロコロココロンと
髪の毛で受けとめる

痛いも怖いも憎いも無い
辛いも寒いも苦しいも無い
心が天国に逝っちゃった

心のお薬はご飯
喘息のお薬はお茶
残さず食べるよ神様
だから元気になあれ

せき
せき……
せきっ…せき……せき
せきせきせきせきせき
きせきは起こらない

ス～ッじゃなくて
フゥッじゃなくて
ブウーッて出たい
オナラは自由人だ

銀杏の樹が
敷いた絨毯に
黄色い笑顔が
混じってる

あの子はとんだよ
そらのうえ
誰にもないしょで
とびこんで
壊れて消えそう

売れ残るケーキも
道で死ぬ仔ネコも
国の放射性廃棄物も
慣れちゃえばゴミだよ

めのう色の月には
泣いてたなんて
言わないでおいてね

混沌も
宇宙から見れば
地球グミ

詩が死んでいる
私が殺しました

折角この世に生まれたんだ
心のこもった
愛あるおならをしてみたい

無い無いづくしの俺は
頭良くない
才能はない
金もないから
やるしかねえ

ビルの排気口が吐き出す
都会の溜息を吸い込む
独りぼっち

ロボットにやって欲しい
呼吸も
生きるのも
泣くほど面倒臭い命が私です