からくりに似てからみあう霞草
春宵の沈没船は逆立って 港のような枕投げあう
傾聴で鋭く減らしゆくものよ ピッツァを囲う耳を切り裂く
マフィアから金の在処を匿うよう 走り去るので後はよろしく
花曇だあれもいない長廊下
ふりーぢあ盲導犬が歩み寄る
みんな海から這い上がっては やがて死す ドレッサーからまばらな光
バス停の椅子には浅く腰かける バウムクーヘン食べてるまひる
九九ぜんぶ言えたひとから生前葬
サイレント映画の闇を貸し付ける
ちはちょっとちかそう ちちとちちのちち
しゅううしゅうう川と見まがう 静脈をたれ流す献血へ向かう
左眼とシールを交換する双子
木星とぼくの義眼でできていく 星座がぼくを見放していく
若者のリインカーネーション離れ
ベランダにけむりゆっくりたち のぼり林檎の皮を剥くひとり ゆけ
どっからが孤島か亀に選ばせる
舌先の遮光 黙って壇ノ浦
納豆によく付いてくる責任感
木耳を食べるフルート奏者たち
とーとつにつんでれがとつ しゃぼん玉
ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ玉止め
世界したあなたは故にクイズ王
百均の眼鏡で壊す雪だるま
鮮血を被さるような恋はなく 雨の小窓に雨を見ている
走ったら悲劇名詞にぶつかった
美しく跳んだそれから浮いたまま
有る程のスーパーチャット 抛げ入れろ
物干しにデニム干されて滝飛沫
雷帝に触れること無く夏桜
詩
俳句
川柳
短歌
アフォリズム
全種類
完全一致