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病める日も健やかなる日も
私で赦されていた
ウェディングドレスよ

ほんとうに足を運べず死ぬのかな
名景50の写真集を手に

こんな楽しい土曜日棄てて
戦争の為に集まってくれよ

真夜中に鷲掴みしたイヤホンで
もっと漆黒へ僕を出てゆく

バタ足で澱を底に落としながら
市民プールの箱のなかにいて

克明にボーカリストをたとえたい
朝焼けなのか夕焼けなのか

生まれ変われば今度こそ
美しい革命家を支える女に

放り込めきみの郷愁の一斗缶
だだっ広さにせつなさ散らせ

起き抜けに
驚くわれに驚いて
自室だけども鮮明になるまで

てのひらの
病めるセキセイ目を瞑り
西日のピアノを傾聴して

散らかったひとつひとつの物語
ベッドに溶けない縫いぐるみ達

かろやかな心になった雑踏で
ショーウィンドウの天秤秤

嬉しさはみんなπの脚じゃなくて
ヤッタヤッタと全力で踊れ

ともだちが海のむこうに
いないなら
声帯の満月は震えて

潮騒の度にシーツは手繰られて
ひと晩ずっと耳で生きてた

氏素性問われたくないつくね群

私が信じた貴方
が壊れるなら
ひかりは何処の窪みにいった

こんなにも昨日も今日も楽しいと
シャワーでふっと憂える喀血

おかあさん
お菓子美味しいね
15時20分位までいてね

瑞々しいという水を
いちどだって飲んだことがない
から生きる

起き抜けは
おもたい水を堪えてる
テレビを点けて探す雨量

「ミントグリーンアクア
マリンクリスタル」
ポチるボタンも氷仕様です

老眼で掴めていない許可の雲

イヤホンを大音量に合わせたら
健全Carat空へと消えた

いつだってゆめなどみない
100均に
健気なひかりはまるくたちよる

どうして言葉を紡ぐ前に
身体を壊してゆくんだろうね

だけどもねロシアの本も音楽も
余さずあびて死んでゆきたい

もりおかの兄ちゃん
銀河鉄道だけは
暗闇に迎えにきたよね

シャベルからやさしい私語が
降らされるカフェで
埋葬に甘える午後

さようなら
破かれたがる外科室の
心臓に逢いにゆく貴方に