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炎に星を見て雪を咲き散らす

春になったら沈む夕日に
飛び込んで
真っ赤な世界で生きていくの

嘘がホントになる世界で
私はホントになりたいの

私は悪役
だからあなたに
林檎をあげる

音だけの花火に埋もれて
視覚だけの情報に
縋ってしまった君を呪うよ

明日を包んでキャンディにしたら
甘いのか酸っぱいのか
教えてね

泣かないで
君に言われたことはないけど
私は笑っているの
血まみれの世界をで

雲の上
ふわふわと浮いて
石の塊を蹴る

あなたのその愛
電子レンジで温めてあげる
無温のままあなたに戻すの

思い出に浸る
写真をかき集めた
波打ち際の夜

春は毒だ
ひらひらとこぼれ落ちて
街を青く染める

知らないよ
あなたが目尻を下げたとき
私はメロンジュースをすすってた

もう何も望まないから
木々の止まった世界のままで

輝く星を見つけ出すのは
簡単なことだから
星空を黒く塗りつぶしたんだ

夜明けが来たら目が覚める
そんなの嘘
だってお茶漬けがないんだもの

私が愛を知ったら世界は壊れる
だからずっと
りんごジュースを飲んでいるの

汚れを知らない青い君は
そこでふわりと笑うのだ

新玉ねぎに埋もれて感じる
生まれてきた可否

レベルアップ
哺乳瓶を装着した幼子を
味方に付けた

夫婦をアクセサリーにするなら
フライドポテトでも身に付ける

マドラー片手に戦闘開始

濃すぎるコーヒーと共に
眠る朝焼け

黒で埋め尽くされたページが
白へ戻っていく
嫌だ、嫌だよ
振り返させてよ

あなたに届く歌はないの
烏が集めてしまったから
だから
輝けないあなたでいて

羽根を自由に動かして
飛ぶことはできる
でも、輪に入ることは
簡単じゃないの

心臓に流れるように
血を唄う
夢から醒めた揺蕩う世界

大丈夫だよ
春も夏も秋も冬も
ちゃんと全部、迎えにきてくれる

不登校、アルコール、ニコチン
対等に並んで
線引きされるブロック

オレンジの 水面に反射 清め雪

研ぎ澄ませ 地獄の声が
的を射る