北風に自由を教え還そうか
伯父さんの四駆から見た冬の虹
山茶花を想ってドアに手をのばす
「0」と「1」 いまも息づく時雨の忌
論ずるとリンゴのスープ こぼれてく
換気口松茸飯の香る道
情報を食べてお腹を壊す犬
さみしさに いつものように うつむいて 好みの靴に きがつく夜中
まぶた裏に萩を想い眠る日よ
霜降りて自販機独り夜空見ゆ
午後五時に友と別れてちちろ鳴く
電源を切ったスマホに後の月
亡き知己の棺に響く雁の聲
この雨が秋を連れてくるのだろう
日夜ゲームして 蟄虫坏戸
酉の刻告げるセンリツ秋燕
月極にクルマの群れと石叩き
夢の中菊酒呑んで笑う父
国道を歩いて想う草の露
そうだねと同意を示し幾星霜 思い起こせばそうでもないね
禾乃登 夜水に コスモス 咲いている
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