よく伸びてよく曲がる白鳥の喉
そろそろたいきょうしようか りゅうひょうとくばん流し見
環状線渋滞に蛇衣脱ぐか
ミキサーを買った帰りの背筋の凩
切れてから動脈だとわかった秋
冷まじく波のつづいてラップの刃
一片のバター どこまですべりゆく秋日
私の知らないところで 鮫も泣くなんて
また今日を騙しきられて秋の川
執着をしつつされつつ占地切る
冷えた鍵穴にさし込む冷えた鍵
床上の画鋲の針に天高く
くるえども秋蝶は刺せないのでし た
歯と歯のあいだを これが声でも野分でも
案山子叶わなげな事も言う案山子
甲状腺ふくれて春はハートがた
手紙食いあう永久機関にて発電
林檎酒の気泡見ていて飽きていて
しあわせぜんぶ手放して 残る紫陽花
余寒にシンバルの震わされたまま
丸々と鳩のどれほど軽い弥生
見つめれば焚火は自分の子と思う
水始めて氷る 「男の身だしなみ」コーナーへ
線香のstamina 処暑の 腕に重力
汀でも溺れることはできた 蛍放す
身悶のごと夏の夜のバンドネオン
満と告ぐ赤 春を待つパーキング
余寒 鈍く凶器めきだすかにフォーク
昼寝から覚めたのにひとの骨格
ピッキングみたいな会話を 春田まで
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