サナギが孵る 蕾が開く 努力は報われるらしい
先人の語る話 路上から聞こえるギター 電車の時間を調べよう
雨に打たれ風に吹かれ 波にのまれて命を知る
人の皮を被る矛盾
地表に金が湧き出た 群がる大人と子供 同じ眼をしてはいない
学校で学んだ社会に淘汰された 私が生きていること 先生はどう思いますか
小さな画面で全てを知れるほど この世界は小さくない
過ぎた我慢と我が儘には影が射す
君に抱く思いも 抱くだけでは伝わらないから 人は面倒だね
平等できみへの愛が 普通になるなら 平等はいらない
わたしの幸せが きみを傷つけるなら わたしはきっと善人ではない
あなたに言った冗談 嘘とは言っていない
恍惚は静寂とともに 永遠はないと知りながら
千度鏡に映る姿と少年の眼差し
欠落も愛してこその人間か
幼年の無垢な煌めき雲隠れ
夢抱き世界の淵で泣くあなた
彷徨い子未来を編めずまたここへ
冬霧は私を呑んで指針消す
散ってゆく紫苑の君に恋をする
湖畔の家 時の流れを置いてきて 私とあなたを水鏡して
月光で 恋の淀みを 掬い上げ
束の間の昼下がり 陽の光が瞼を満たす 憂鬱が覗いた 逃げてもいいのに
さ迷う君は いつまでも 異端の心根 憧憬の道化
錆びつく回想 勇気は敗走 秘めた幻想 明日には埋葬
貴女に一目惚れした 僕は人間みたいだ
淡雪は 一夜の夢で 忘れゆく
誕生日に浮かれていた 晩餐に笑みを溢した 君が死んだ日に
大切な誰かがいなくても わたしを主人公にしてくれる 夜を抱き締め恋をする
罪悪の 味を覚えて 我忘れ
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