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「あ、やばい　プールバック
　かけっぱだ。先帰ってて」
「私も行くよ」

眠剤も、救えぬ夜の子守唄

ああなんだ、油かなんて大人だね
アスファルトにも虹は咲くのに

n回目
死ぬ死ぬ詐欺にも慣れたけど
「おかえり」のない部屋は広くて

明日には、
過去になっちゃう未来って
知ってるけどさ、忘れたくない

現代文　百点満点がーるでも　
よめないとけない胸の高鳴り

　　　なんでもいい
　赤いものが食べたくて
担々麺ででぽんぽんぺいん

お花見に、帰ってきちゃった雪女

恐竜の息で曇ったカーブミラー

枕元「おはよう」の声抱きしめて
　布団にひっつく鉛の身体

この道を　彼岸と隔てる白い線
落ちたらワニに食べられちゃうし

終わる日が来るのは嫌で返事する
「これからも友達でいようね」

毎日が大丈夫になるおまじない
　今日は靴紐結んであげる

金網のゴミステーション白い屋根

夢だから
ベニテングダケ食べてみた
あれれ？世界が小さくなった

凍りつく君の指先繋いだ手
　春には溶けて混ざったらいい

通学路　すれ違いざま目をそらす
　全部忘れた気がしていたのに

「寒いね」と　吐いた息も凍る夜

　　　ごめんなさい
　ぺこぺこ謝るくらいなら
大人になんてなってやらない

　　　　溶けかけの
　かき氷みたいな歩道だね

Q. 愛情って何だと思う？
A.わかんないや
　　ぬいぐるみだから

一番星を見つけては手に取って
　掴むぼくは大人になれない