友達をおこる言葉が団栗なら
褒められるための毎日冬菫
西日の部屋の畳の ようなほっぺだね
傷口を広げにいくよ流れ星
水車に陽回って回って秋蝶に
公転の悩み自転の悩み雪
結んで開いて団栗に
歌わせてくれる友達薄紅葉
手の大きさの顔なのか 顔の広さの掌なのか
眼鏡拭くよ 冬の木が言うなら
姿勢を正す 私を積み上げるように
昼寝から覚め 研究室の机が海
秋夕焼リュックに揺れる鈴の音も
檸檬ひんやり 私の影も
虫刺され膨れる 水の地球
シャンデリアの ような腹痛抱え昼寝
枝垂桜父許すことあきらめて
蟻の歩み乗っかる レースワンピース
夏の雨ほつそり伸びる祖父の脚
夏の星欠伸の後に涙でて
悲しめるというしあわせ芝桜
立秋の陽を首に受け読む句集
喧嘩なら声透き通る蝸牛
地肌揉むと地肌動くぞ夏の星
水底となるまで泣くよ蝸牛
雨の朝の視界に麦茶溢れゆく
犬に頭を嗅がれて起きる夏休み
母の日の靴下の穴見せる母
母の日の夕飯母とつまみ食い
白鳥の背も蹴られたら青くなる?
詩
俳句
川柳
短歌
アフォリズム
全種類
完全一致