春風や頭丸くて地球かと
星雲に鈴を鳴らせと冬の蜂
冬の星風船ガムの苺味
水温む聴こえる星の深呼吸
山眠るうずまき管というとぐろ
銀色はさびしいですか白長須鯨
冬の雨は胎内で聞く母の声
朝の落葉集めて心臓の匂い
紙を切ることも下手くそ冬の星
霜柱踏むわからないことに慣れ
木の影に手の影浸す秋彼岸
溜息を手繰つてゆけば冬菫
謝らない人は私よ稲の花
鬼房も賢治も長子水仙花
薄は揺れる鉄琴の音は湧き続ける
秋空に雲が広がる叱らないで
手袋履けば電灯ひとつひとつ月
友達をおこる言葉が団栗なら
褒められるための毎日冬菫
傷口を広げにいくよ流れ星
水車に陽回って回って秋蝶に
公転の悩み自転の悩み雪
結んで開いて団栗に
歌わせてくれる友達薄紅葉
手の大きさの顔なのか 顔の広さの掌なのか
眼鏡拭くよ 冬の木が言うなら
姿勢を正す 私を積み上げるように
昼寝から覚め 研究室の机が海
秋夕焼リュックに揺れる鈴の音も
檸檬ひんやり 私の影も
詩
俳句
川柳
短歌
アフォリズム
全種類
完全一致