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この夜は所詮は季節の名残だと
言い切る仮想敵が欲しかった

側溝の油汚れは七色で
断ち切るような昼のまばたき

廊下とはどの浸透も許さずに
管楽が乱反射してるもの

お風呂場は汚いものが浮遊して
来世は個体になる手続きを

悪童が鋭い火花を創るとき
わたしは時間を持たされていた

ハーレーが
預言を授けたかも知れず
バルルラバルラ
そうメモに書く

昼寝して
ふと上京して
夕暮れがわりと白くて
ペプシを飲んだ

プライヴァシー管理規約の
バとかウァを
直してヴァにして
今日起爆する

艶やかな光と称えられるものは
ペットボトルだけのこの部屋を

十二時間思いがけずに寝た後の
世界を救ったような静けさ

春風が別れの歌枕とされる
いまを変えるべくアクセルを踏む

夢的な形容詞たちで火傷して
わたしは石の裏へ這ってゆく

珍しく君を模してる水瓶に
金魚がいるからとろんでる水