幹を芽が花へと花だけを見てる
菊に軸絶対生きていく手傷
猫がゐてわたしにこころお正月
ゆきぼたる自分の体全部嫌
こがらしに横田こがれてゆく永遠
冬薔薇廊下に蜂の死などがあり
解Aのほどける縄跳びの時間
ポップコーンシュリンプ 未だかつての雪
産まぬ身の寒の乳房を持て余す
結婚もないしていねい酢茎する
雪はまばらの田中愛子に愛愛愛
ゆりの木通り愛日乳房隠し持ち
目も鼻もない冬の日の杭になる
街灯に頭のなかの霧がくる
歩いたら音が鳴る秋善く生きる
秋風に冷蔵庫とかあげて寝る
こがらしに横田僚平目がふたつ
目が花を追ふ重ね着に疲れた頃
古びつつぽろぽろと降りつづく僕
ふつうの秋の横田に借りた赤い服
旗日とはわたしにふたつ乳房あり
へりくだりじやれてざれごと ねこじやらし
ギター弾いても海鳴りは 消えないし葛
今日も芒はうなだれてゐる大丈夫
崖自身 すみれを見ては死ぬべきかと
みんな死ぬ夕焼け原にひとりして
僕ら来世は蹴り散らされた 落ち葉です
乳房揺れながら九月を爆撃機
その秋の風鈴売りのつくり歌
おこめお詣りげんしばくだん雲丹 ろれつ
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