今日も芒はうなだれてゐる大丈夫
崖自身 すみれを見ては死ぬべきかと
鬱の秋うさぎのスタンプのひかり
みんな死ぬ夕焼け原にひとりして
僕ら来世は蹴り散らされた 落ち葉です
乳房揺れながら九月を爆撃機
その秋の風鈴売りのつくり歌
おこめお詣りげんしばくだん雲丹 ろれつ
虹はにじ傷口を血はひかりつつ
コスモポリタン夜景の奥の泉が嫌
秋の京都のコンクリとまつばやし
ロックンロールイズ菊挿して 接いでない
夕立を鼻から動きそれは犬
雨の花野へ胸は痛んで降りつづく
死にたいし死にきれんし かみさまとんぼ
あきかぜに頬泳がせて横田君
日は縦に落ちて水着を絞りきる
うすれつつ指され虹自身とわかる
手は自由買はずに帰る パイナップル
ナイターの顔戯れに映り込む
憂鬱な日のモロヘイヤコーポ3
チリトマトヌードル うなだれながら九月
指紋から街を歩いて胡瓜の香
あばらから海ぬるくなり コカコーラ
しましまで出掛けてゆけば 夏の来る
青桐に雨の輝かない落下
葉の影に別の菖蒲の咲き乱れ
なぞのなぞなぞ 葛餅くだりつづく蜜
のうぜんの散りつつ書かれ今を今
着て脱いでながらの昼を ところてん
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