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人肌で溶けることには変わりなく
ビターチョコレート少し抗う

赤ちゃんと呼ばれる時は
赤ちゃんの顔をしている
二度目の桜

来世ではあなたを飾る花になり
あなたと共に灰になりたい

呼んだって戻ってこない風船は
ビルの谷間で息を吐ききる

ミッションを終えた人工衛星が
なぜここにある　なぜここにある

父の背を
うどんのように踏み捏ねて
部長の愚痴を延々と聞く

初恋が実った春の喜びを
思い出せないブラックコーヒー

どんぐりを拾って落とす二歳児は
永久機関になってしまった

守るため
そこにいるんじゃなかったの
まつ毛はたまに謀反を起こす