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もう少しだけ
夢の中にいたかった
あなたの時間の中に
いたかった

舐めてかかるあいつに
爪を立てられないでいる
逆剥けをめくる痛み

おんなのこのつよーい味方
らしいから
強くなれたかな

焼き芋一本分くらいは

大丈夫じゃないって、言って

なあ君の狂気は林檎の蜜のところ
ええ貴方の愛は松の葉の先端

私が親しんでいた人は
思い出の中で美化されていた
今見ると通り過ぎたい

トラックを避ける蝶々
誰かが乗った後のブランコ
忘れ物を取りに行く廊下

処方箋を作ってる途中
通り魔に効いてよ

はじめまして。
役職から始まる自己紹介
しません。わたしです。

好きな男に手を振ってから
おはようわたしの朝が来る

わたしに呪いをかけたのは
それを魔法にするなら

心がいっぱいの時に見るのは
いつも後ろ姿

自分に自分が追いつかない

大きな応援も掻き消して
作り上げた虚像の中で
何度もあの子を虐げたわたし

お墓に風が吹いて
軍位が大きくみえる
気持ちがいいですか

ただだらんとした
恋人になる前の人
と過ごす夏
空蝉となりにいて

盆暮の
細い畦道
缶ジュース
向かうは空の
あなたのもとへ

正直にあろうとして
嘘つきになっていく

飛び跳ねる
２つのおさげを
追いかけて
振り向く君を
夢にみる朝

骨抜きの造花になるくらいなら
捨てられた花で咲いてやる

森の中から汽笛が聴こえる
私は小さくなって
赤い点になる

君は隠してる
言いたくないなら言わないでよ
言わないからわかってよ

暖色系の色を除外していって
寒色系の色で選んで
あなたも、できるよ

水を飲むように
言葉をのめたら

あの子の視線が欲しくて
ピエロを演じた夏

通りすがりに
心を切らないで

いつか雲の上で
思い出になるのだから
たまにはちゃんと怒ろう

夕日沈む空に
飛行機雲
君を思いだす

あなたの声は
喉に直接響く

寂しいからという理由で
私を大切にしない人に
優しくしない