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理由なんて要らなかった
根拠なんて無くてよかった
君が答えになった日がある

まだ、あどけない
その子を
憂う日だって
片時も離れず
僕を見ていた

朽ちるほど生きた大樹にとって
僕は葉っぱ一枚の
養分にすらならなかった

あなたのことを全て知る頃
私の真下では
大きな竜巻が起きていた

人生で
巡り会わない人々に
たまには思いを馳せてみる

胸が高鳴る
三日月よ
今日も私に微笑みかけて

脳内世界だけだとしても
そばに居てくれやしないかい

青い尻尾を追いかけてみると
今日一日の幸福は薫る

君の右側に立って
まつ毛を眺め
初めて聴く音階を聴きたい

おはようと笑うあの子の顔が
脳裏に浮かぶ帰り道

プラチナに光る月
皆んなみたいに出来ない僕にも
勿体ぶらずに光を照らす

あなたのなんてことない一日が
いまだに私の背中を押すの

億万長者の当たりくじ
今ならきっと
見逃してしまう

あの時に出会った
名前も知らないあの人と
一日の始まりに
少し再会したい

みっともない、が
この世から消えてしまう
そんな瞬間の中にいる

不器用に生きる
あの子はきっと
答え合わせを
もう少し先に取っている

終わりたいのだと言う
五十年は先輩であろう女の話を
友は頷き受け流す

無音の世界で
彼だけが放てる周波数に
救われる夜道

夏になると思い出す
窮屈で自由だった僕の世界

蝉の寝息を聴きながら
人影のない街を
歌いながら踊ろうよ

マンションを覆う
シートがなびく
綺麗に見えた夏の昼

久しぶり。
まずは手始めに
あの頃のあだ名で呼び合おうよ

小山は今頃、数学の授業中。
僕は自宅で
悩みの種に水をやる。

私のことは
私が一番知っている。
そういう私のことを
一番知っている、君。

隣に座る貴方にも
僕と同じように人生があるって
まじですか。

足元にある石蹴って
イヤホン左耳から外す
僕の無意識に
君の吐息がかかってる

親の自覚のない親が
僕にはひゃくにん
居てくれた

前言撤回、繰り返す
そんな人生歩みたい。
やっぱり、今のなしにする。

幸せの正体
見えないモノを目指して
僕等の心は深海を泳ぐ

カラスがないた
声を枯らして
あの子を呼んだ