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この曲こんなに良い曲だっけ
そのとき初めて
透明なはずの
彼の心が見えたんだ

君から貰った
手伝っての一言を
臆病者の特効薬に

電線がつくる夜空の譜面
輝く音符がひとつだけ

いつか見たいな
満天の音

街のショーウィンドウ
反射するのは
いつだって僕の神様だった

私の映画の主人公は
どうやら君だったらしい
私よりも画面に登場するんだもの

おじさんの乗る自転車
ヘッドライトが坂を下り
私の横を流れる流れ星になった

想い出が
美化されていくものならば
今ある時を
未来で綺麗にしておくれ

星かと思った飛行機に
がっかりする日もあるけれど
今日は飛行機でもいいや

思考は僕に仮面をつける
心底湧き出る怒りにさえ
少しホッとする程に

午後四時に
幽霊じゃなくなった
月を見た

人の遺伝子が教えてくれた
いちぱーせんともない可能性の
無限の大きさに

おとなって
パズルのピースが埋まること
それとも
完成したパズルを壊すこと

夕方の　風の香りで思い出す
記憶はいつも　あの時のまま