犬つれて散歩にでれば 西空が空爆のごとくに赤い
文芸は虚構と言うに 真に受けて ああだこうだと女うるさい
夕暮れの空 オレンジと紺の混ざり合い
鉄柵を越えた葛の先端が 虚空に伸びて揺れる
忘れられた場所で 時が止まる
ゼロポイントフィールド ちょっと極楽に似ている
犬をつれて散歩 西空が空襲のように 赤い
今日は朝よりの暑さ 犬はソファーをやめて 床に寝ている
見上げれば飛行機雲 遠ざかる ターミナル
部屋なかで冷え切った飼い犬が ベランダで甲羅干ししている
道の真ん中に手袋 パーの形のまま無言
ベランダに蟬 小突いて見た
箱の中、無限の可能性、 猫も生きて、死んでもいる。
粒子の波、揺れる海原、 観察者の目、現れる形。
風に舞うたんぽぽ の綿毛は、 忘れられた夢 の象徴のよう。
黃の足をつっぱって鴨の着水
「LGBT法」現代版「生類憐れ みの令」になる危険
2階にボールの音が聞こえてくる 夜明け前の子犬の遊び
雪がやんだ次の日 電柱の根元の 雪だけが丸く溶けている
渚の砂に桜貝をみつけた 気づいたのは私と寄せている波
埴谷雄高の「死靈」 を読むが意味不明 自分が馬鹿なのだろう
朝からマグリットのような空と雲 おまけに半透明の月が見える
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